2007年2月 1日 (木)

武士の一分

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硫黄島からの手紙

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2007年1月18日 (木)

鉄コン筋クリート

背景がシロの絵のように描き込まれ、早くて大量な情報量でした。DSした後に近い目の...

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2007年1月 7日 (日)

森博嗣「夏のレプリカ」

森ミステリィ犀川&萌絵シリーズ第7作。前作で語られなかった「偶」で始まる名を持つ偶数章が語られる。さて、パズルの出来や如何に?

車窓の外を流れる景色を目は捉えている。思考が途切れると、視覚が回復し、遠くの山々が認識される。スイッチが切り替わると、見えるようになる。人間の感覚はそういうふうにできているんだな、と西畑は思った。見ているようで、見ていない。よくあることなのだ。 (p.198)

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2007年1月 6日 (土)

森博嗣「幻惑の死と使途」

森ミステリィ犀川・萌絵シリーズ第6弾。「奇」で始まる名を持つ奇数章だけで物語は紡がれる。真の謎は、次作の偶数章を待て?

「感動なら、間に合ってる」犀川は淡々と言った。「一般論だから気を悪くしないでほしいんだけど、テレビのディレクタが押しつける感動なんてまっぴらだよ。オリンピックだって、テレビの台本じゃないか。原発反対も、博覧会反対も報道されるのに、オリンピック反対が何故もっと大きく報道されない? 高校野球はどうしてあんなに美化される? マスコミはマスコミを何故攻撃しない? 浜中君。もし君が偏った価値観から自分を守りたかったら、自分の目と耳を頼りにすることだね。テレビを捨ててしまえば、君の目は、少なくとも今よりは正しく、しかも多くのものを見ることになるよ」
犀川は機嫌が良さそうだ、と浜中は思った。こういった類の極論を話すときの彼はそうなのである。 (p.24)

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2007年1月 5日 (金)

村上春樹「羊をめぐる冒険(下)」

我々の前方の席では中年の男が霧笛のようなもの哀しいいびきをかきつづけていた。右手の隅ではヘビー・ペッティングが進行していた。後方で誰かが巨大なおならをした。中年男のいびきが一瞬止まるくらいの巨大なおならだった。女子高校生の二人連れがくすくす笑った。
僕は反射的にいわしのことを思い出した。いわしのことを思い出したところで、やっと僕は自分が東京を離れて札幌にいることを思い出した。逆に言えば、誰かのおならの音を聞くまで僕は自分が東京を遠く離れたことを実感できなかったわけだ。 (p.13)

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2007年1月 4日 (木)

村上春樹「羊をめぐる冒険(上)」

村上春樹が使うセックスとか性交といった言葉が、エッチに感じられないのはなぜなのだろう?不思議。

彼女は眠っているようにも見えたし、泣いているようにも見えたし、死んでいるようにも見えた。 (p.28)

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2007年1月 3日 (水)

村上春樹「風の歌を聴け」

今、僕は語ろうと思う。
もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、語り終えた時点でもあるいは事態は全く同じということになるかもしれない。結局のところ、文章を書くことは自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みにしか過ぎないからだ。
しかし、正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへと沈み込んでいく。
弁解するつもりはない。少くともここに語られていることは現在の僕におけるベストだ。つけ加えることは何もない。それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない、と。そしてその時、象は平原に還り僕はより美しい言葉で世界を語り始めるだろう。 (p.8)

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2007年1月 2日 (火)

宮部みゆき「火車」

 

大企業を動かすのは、ある意味で、コンピュータによる自動操縦装置がついたジャンボジェット機を飛ばすようなものだ。毎回毎回、シビアにパイロットの能力を問われることはない、
だが、こんな零細以下の会社は、行ってみればロートルのプロペラ機だ。有視界飛行しかできない。コンピュータはあてにできない。パイロット一人の力量を頼りに、毎回の離着陸が命懸けだ。一回一回の飛行に、存亡がかかっているのである。パイロットの腕次第では、すぐに墜落だ。 (p.57)

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2007年1月 1日 (月)

宮部みゆき「龍は眠る」

 

サイキック、エスパーの物語です。しかし、新しい!と驚かされました。
別作「クロスファイア」などにも通づる視点は、著者の発明ではないでしょうか。

ちょうどそのとき、地元のテレビ局の中継車が、派手に泥水を跳ね上げながら走ってきて、望月夫妻の乗っているパトカーのそばで急停車をした。彼らが来たところで何の助けになるわけでもなく、彼らの到着を誰かが待っていたわけでもないのに、中継者から降りてきた連中はみな、自分たちが、今ここにいる人間たちと行方不明になっている子供にとって、必要不可欠な存在だと信じ込んでいるような顔をしていた。私はうんざりし、気が重くなった。できるだけ彼らの見えない場所にいることにした。 (p.37)

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